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twitterで告知しました通り、今月22日に調理ラボを無事リリースすることができました。
まだiOS版への移植や、不具合の修正など残っていますが、まずは一段落したということで今回の開発を振り返っておきます。

まず制作着手するにあたり、ポイントとしたところ。
  • なるべく滑らかに動かしたい
  • 調理職人の雰囲気をなるべく損なわないデザインにしたい
自分は開発にFlashを使っているのですが(これしか使えない) 、いかんせんモバイルだと重い。
端末のスペックにかなり左右され、60fpsで実装しても半分以下しかでないということもザラ。
具材や焼きメーターなど表示するものが多い調理職人では、さらに悲惨になりそう……ということで、今回はFlash上で動作するStarlingフレームワークというものを使用しています。
※詳しい説明は省きますが、これを使うと描画がかなり高速になるので、ゲーム系アプリなどに採用されています

実際に動かしてみた感じ、焼いた瞬間など若干重くなるところもありますが、これまでにリリースしたアプリよりは大分改善が図れたので一つ課題を克服しました。

デザインについては、これまでも拘ってきた部分ですが、
楽しくなければテレビじゃない! シミュレータじゃない! ※元ネタが古い
ということで、単に手順を覚えるためのものではなく、それだけでも充分遊べるものを目指して作っております。

ちなみに、自分の画力のセンスは皆無なので、有料のイラスト制作サイトに具材のアイコンを依頼しようと思ったんですが、なんだかんだ無料のイラスト素材を集めたら形になりました。
なのでデザインの制作費用は0円。ビバ!インターネット。



さて、デザインを終え、レシピ帳とシミュレータ設定のプログラミングも完了し、順調に開発は進んでいたのですが、やはりシミュレータの所でハマりポイントが待っていました。
今回のプログラミングで、最も頭を悩ませたところ。それは……

ダブルたて返し&よこ返し
 
でした。
普通のたて返しなら、肉と魚を除外して、タップした場所の具材と移動先の具材を交換するだけ。
これがダブルとなった場合、
  1. まず対象の4マスに肉や魚が含まれているか
  2. 含まれていた場合、対象のマスからそれぞれハミ出していないか
ってな感じで、これに該当する条件分岐がかな~り複雑になり、トライ&エラーを何百回も繰り返してしまいました……。

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▲ 本来あってはならない光景

ほかにも紆余曲折はありましたが、マスター・ポシェルさんをはじめ、テストプレイにご協力いただいた方々の助けもあり、このアプリを世に送り出すことができて本当に安堵しています。
おかげさまでリリース初日から多くの方にダウンロードしていただました。

なお、ダウンロード数などの統計はgoogleのアプリ開発者向けサイトから確認できるのですが、最初に見た時は目を疑いました。 
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なんと、インストール数に対してアンインストール率がたったの2.6%!!
裁縫トレーニングのアンインストール率は27%、木工ラボが25%なので、 リリース直後とは言えこれは驚くべき数字です。

これを今後も維持するために、使っていただいてるみなさんの期待を裏切らないよう、真摯に取り組んで参りたいと思います!